歯の詰め物がアマルガムかどうかを調べる方法
携帯型水銀連続測定装置を用います。
この測定器のプローブを歯の金属に近づけてみます。
アマルガムから実際に水銀蒸気が出ている場合、アラームが鳴り、数値が上昇します。
この測定器はアマルガムの除去中に、不用意に水銀ガスが漏れ出ていないかモニターするためにも使用できます。
体内にどのくらい水銀がたまっているかを知りたい
口の中にアマルガムが入っていた人にとって、一番気になることは、「今自分の体内のどのくらいの水銀が貯まっているのか」という事だと思います。
体内にたまっている水銀を正確に判定する検査は現在のところありません。
なぜなら、体内では水銀の分布は非常に偏っていたり、また有機水銀と無機水銀では体内での分布経路が違うなどの理由から体内総量の測定が難しいからです。
ここでは、体内蓄積量を推定できる検査をご紹介します。
毛髪ミネラル検査
毛髪は水銀の排泄経路の一つです。
1か月に1cm延びるので、毛髪を根元から3cm分を切って検査に出せば、過去3か月の平均のミネラルや重金属の量が推定できます。
注意すべきは、この検査でわかるのは、「毛髪からの排泄量」であって、「蓄積量」ではないことです。
体内にたまり過ぎた水銀は、ミネラルの輸送障害を引き起こすため、蓄積量が排泄量に一致しない場合があります。
尿中ポルフィリン検査
ヘモグロビンは、ヘムとグロビンから形作られますが、そのヘムの合成過程は水銀によって妨害されます。
するとヘムのポルフィリン先駆物は赤血球内に蓄積し、他のポルフィリンが尿へと排泄されます。
それを見たのが尿中ポルフィリン検査です。
尿中コプロプロフィリン、プレコプロプロフィリンの上昇は水銀蓄積を示唆します。
オリゴスキャン検査
手のひらを光でスキャンする事により、30秒で体内重金属の蓄積度合いを推測する事が出来る便利な検査です。
新しい検査であり、データベースの更なる蓄積が望まれます。
15歳以下の子供は測定できません。
どのような検査を受けるべきかは、一人ひとりの状況によって異なります。
気軽に郵送で受けられるのは毛髪ミネラル検査です。
それ以外に関しては、治療を行っているクリニックにご相談ください。