IAOMT(国際口腔医学毒物学会)は、1984年に設立された、歯科医師および医師を中心とする団体で、
安全な歯科治療を推奨する教育プログラムを運営しています。

医科歯科連携診療普及協会および、IAOMT日本支部では、
来る5月22日に、IAOMT前理事長のマット・ヤング先生をお招きし、
「IAOMT公式アマルガム除去プロトコール」セミナーを開催します。

皆様のご参加をお待ちしております。

講演日程

2016年5月22日(日)
10:00~18:00 (開場9:30)
品川インターシティーホール会議室
品川駅港南口徒歩3分
東京都港区港南2-15-4
http://www.sic-hall.com/home/contact.html

講義内容

【講義1】
・IAOMTのご紹介・挨拶
・マット・ヤング先生の簡単な自己紹介

・統合的な歯科治療に関して
・ホリスティック歯科 VS 統合歯科 VS 生化学的歯科
・ホリスティック歯科と薬剤 VS 従来の歯科的逆療法
・現代の持病における典型的な症状
・患者の全身治療 VS 個別症状の緩和
・患者の症状や既往から最良の治療法を読み取りと最大限の治療効果を生み出す手法
・薬剤治療の長い歴史
・多数の歯科医師による多剤併用
・疾患、自己免疫疾患、栄養問題、エネルギー不足や活力の低下
・ドクターショッピングを重ね、効果が見いだせない状況
遺伝的素因による有害金属の排泄能力の低下(POE4とCPOX遺伝子の多型)
・肝ポルフィリンテストによる既存の組織障害の判定
・IAOMTによるプロトコルと治療哲学は歯科医師のみならず、リスク割合が低い現場スタッフ、患者に対してもどのように有用か

【講義2】
・水銀毒性(Mercury 101)

・水銀は非放射性物質のうち地球上で最も毒性の強い化学物質
・鉛や他の金属と相乗的な作用をもたらす
歯科アマルガムから繰り返し放出されるガスの量
・日常的に使用する装置や機器の管理及び調査・研究
・装置を設置していない場合の衛生管理者の使用(いつ、どこを測定するか)
・職務上の水銀暴露
・水銀粒子 対 水銀蒸気
・処置室における吸引の恐れがある微粒子と粒子ガス
・グラフとチャートによるデータ

・IAOMTでは技術的なプロトコルを詳細化し、全ての現場スタッフにとって職場環境が安全なものになるようにしている。
それぞれ必須の遵守事項とオプションの対応策を紹介。
・安全対策、イオン化装置、非ラテックスのラバーダム、アマルガム除去前の効果的な歯の密封保護、防護服、マスク、掃除
・微粒子用の特注吸引ヘッド、空気清浄機とフィルタ、アマルガムの高速除去テクニック、水銀Xクリーム(Mercury X)による
蒸気漏えいの軽減、歯科ドリル使用時のウォータースプレイ、高速エア吸引など
・適切なアマルガム除去とクリーンアップの方法

【講義3】
・職業上の暴露状況''
・''治療中に出た水銀蒸気や微粒子は一体どこへ行くのか
・IAOMTプロトコルを用いた場合とそうでない場合の微粒子の分散状況を示すマッピング
・''クリニックのどのエリアが最も汚染されているか

【講義4】
・ホリスティックな生化学的歯科治療への過渡期
・エビデンスに基づく科学 VS 臨床に基づく科学
・何よりも初回問診は徹底的に重要視すべし

・歯科治療歴(既往)
・硬組織と軟組織の検査
・歯科用コーンビーム, 咬翼法エックス線, マイクロスコープ
・歯周病チェック, かみ合わせ検査
・位相差顕微鏡によるプラーク検査
・グループファンクションと犬歯誘導
・歯根の病歴と抜歯部位の状態(キャビテーション骨壊死)
・食事療法, 栄養療法の指導・教育
・自宅でのウォータースプレイ(井戸水、湧水、フッ素混入の家庭水)
・ワクチン歴
歯科メタル合金によるガルバニー電気からのストレス分析と全身の健康状態
・ブリッジやクラウン、他の人工補綴物の下に隠れた歯科アマルガムの見極め方
・比較的安全な歯科材料の選択(水銀やBPA、毒性ポリマー以外)
・セラミック VS 金属
・フッ素に代わるヨドの使用
・有害物質の除去と身体の健康を取り戻す方法

【講義5】
・IAOMTプロトコル紹介''(ビデオ放映)
・患者の保護から、局所麻酔、治療対象となる歯の隔離と準備
・然るべき設備や機器が配置・管理できているかの総チェック
・他の代替手段について

・歯科クリニックにおけるオゾン療法
・水道管、流水経路の消毒
・出血を伴う治療前の象牙質の消毒
・施術(抜歯)後のオゾン、歯周病に対するオゾン療法と抗生物質、顎関節、鼻腔へのオゾン療法
・根感の敏感性
・小児虫歯に対するヨードを用いた治療
・唾液検査で低pHの患者におけるアルカリ性食品の摂取
・適切な水分補給(フッ素が含まれていない水)

【講義6】
・プロのチームとして団結して治療に取り組むことの意義

・外部に対する歯科治療のマーケティング
・外部に公表する内容とクリニック内部で実施することの使い分け
・志を共にするスタッフ同士の意思疎通(誰が何をいつ行うのか)
・治療の結果やフィードバックをもとに更に発展させる方法(治療中、治療後、その結果から考察)

・内部でのマーケティング

・既に自分の病院に患者となっている人、治療を経験済みの患者、知識武装している患者に対してどう向き合うか
・統合医療や安全なアマルガム除去や薬剤について知識が乏しい新患に対してどう接するか
・治療を始める前に個々の患者の「期待値」をレベル分けする。
・統合医療、ホリスティック医療に従事する上での、歯科医としての信頼性に関する課題事項。
・患者が思い描いていたような治療効果が現れなかった際、歯科医師が請け負う治療責任の思わぬ危険性や落とし穴を避ける方法。

・治療の効果判定

・患者に治療に対して良い反応を示しているかを見る効果測定

・従来の治療を行う歯科医と統合的なアプローチを取る歯科医師の間で起こり得る対立的な問題に対処する術

・環境的問題

・アマルガム装置と分離機は絶対に必須か?
・歯科アマルガムの使用停止は環境暴露の軽減に寄与するか?

【質疑応答】

講師

Matthew Young

マシュー・グレン・ヤング
歯学博士・IAOMT前理事長

ノースカロライナ州 ヘンダーソンビル市在住
ウェブサイト www.matthewyoungdds.net

1957年 インディアナ州 フランクリン出身
1979年 ノースカロライナ州 デビッドソン大学卒 理学士号取得
1983年 インディアナ州 インディアナポリス インディアナ大学歯学部 歯学博士号取得

水銀蒸気の危険性から歯科医師を安全に守るための治療法、対策手段の確立に生涯を捧げてきた。
IAOMTの中での中心的な存在

米国でも先駆けて歯科アマルガムの危険性について認識し、安全なアマルガムの危険性を実践する歯科医への指導・教育にも熱心に取り組んでいる。
IAOMTでの各種セミナー、会議はもとより全米各地での講演会や専門誌への寄稿、論文の作成やアマルガム微粒子・蒸気の院内拡散についてのデータも蓄積しエビデンスを収集している。

■経歴
IAOMTの理事会メンバー・特別研究員
IAOMTの前理事長(2010年~2011年)

■近年の活動実績・研究内容

2012年9月
歯科医院における水銀蒸気ガイドラインの策定
歯科現場に携わる人々に対する水銀蒸気と微粒子の暴露量の計測

模型入れ歯に充填した歯科アマルガムを高速ドリルで削った際の空気をサンプルとして冷却質量分析を実施。
外部の専門産業衛生士によってデータが計測し、データとして収集。
飛び散った水銀微粒子は拭き取られ、その他に歯科助手の身体の3箇所から採取したサンプル、及び、患者の身体の4箇所から採取したサンプルも保管された。

2012年3月
米国歯科教育協会
「歯科領域における水銀蒸気の危険性及び安全確保」に関する講義

2011年8月
米国国務省・連邦厚生省
米国国務省・環境保護庁主催のセミナーにて
環境、産業、医科・歯科領域における水銀の利用に関する討議。

国際連合環境計画における米国の政策策定を目的とした有識者会議に参画。

歯科アマルガムの使用が直接的に環境にどのような影響を及ぼしてるのか、また、ヒトからの排泄や産業廃棄を通じて間接的に環境にどのような影響を及ぼしうるのかに関するプレゼンを実施。

2011年~2005年
地域の学校や自閉症児を持つ保護者、統合医療の従事者
フッ素や水銀の毒性を訴える団体を対象とした各種セミナーや講義を開催。

妻と二人の息子(30歳、28歳)がいる

お申し込みはこちら

IAOMT公式アマルガム除去セミナー
セミナーは英語、同時通訳付き 定員50名

DVD受講
50,000円(税抜)
お申し込みは、こちら


*スタッフは医師・歯科医師以外の方でお願いします。
*スタッフ2名以上をお連れになりたい場合は事務局にお問合せ下さい。
 別途ご案内させていただきます。
*DVDの発送は2016年6月下旬を予定しております。




ご注意

・天候および講師の病気等、やむを得ない事情で講座日程が変更になる場合があります。
・受講希望者が規定人数に達しない場合は、開講を中止することがあります。
 その際は、開講日を含まない5営業日前までにご連絡するとともに、納入された費用をご返金いたします。
コンビニ決済をご利用いただいた場合の返金は弊社より指定口座への返金となり、コンビニ店舗ではできません。
・講座のテープ録音、写真、ビデオ撮影は固くお断りします。
・受講の権利は、第三者への譲渡はできません。

キャンセル料は次の通りとさせていただきます。
・2016年5月20日以降~当日:受講料の100%・2016年5月1日~19日:受講料の50%・それ以前のキャンセル:無料

弊社からの払戻金は、お客さまの指定口座にお振り込みいたしますので講座事務局にご連絡ください。
弊社都合による日時の変更や開催中止の場合を除き、返金時の振込手数料はお客さまのご負担とさせていただきます。