葉酸摂取に対する研究者間の見解の相違 (文献翻訳)

PubMedより

The emerging role of unmetabolized folic acid in human diseases: myth or reality?
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22746304

『過剰な未代謝葉酸は病気を引き起こす原因となり得るのか?」

-概論の翻訳-
妊娠前後に葉酸を大量摂取することにより、神経管欠損(神経管閉鎖不全)を予防することができる。

このことが発見されて以降、米国をはじめとする世界50ヶ国においてパンやパスタ、シリアルといった穀類に葉酸の添加が義務付けられるようになった。
葉酸はサプリメントや栄養機能食品に使用されるビタミンM (ビタミンB9)の酸化化合物である。

摂取後に葉酸はジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)によって体内で還元を受け、
ジヒドロ葉酸(DHF)から活性型のテトラヒドロ葉酸(THF)へ変換される。

サプリメントや栄養機能食品から葉酸を摂取した人の血中からは、相当量の未代謝葉酸が検出されており、近年この分野における注目を集めている。

葉酸の摂取量と血清中の代謝されていない葉酸には直接的な相関性が見て取れ、
ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)が飽和していることが示唆される。

葉酸の還元に影響を及ぼす要因として、加齢、腸管pH、アルコール、摂取する葉酸の量やサプリ摂取の習慣による長期間の影響が挙げられ、また、血中葉酸濃度については葉酸代謝関連遺伝子多型の影響を受ける可能性が考えられることから、母乳中への分泌にも何らかの影響が及ぶものと考えられる。

しかしながら、試料調製において少量の葉酸も合成されることが確認されており、
妊娠中の女性がサプリを摂取しても葉酸が新生児の体内に蓄積する可能性は低いとみられる。

未代謝葉酸の濃度は、葉酸や5-MTHF(活性化葉酸)の摂取総量も反映し、この2つによって濃縮度が予測される場合もある。

血中における遊離の葉酸がもたらす健康被害を示したエビデンスは存在するものの、内容に一貫性を欠き、人為的な要素を羅列しているに過ぎないといった印象を受ける。

葉酸が疾患発症を引き起こすフリーの葉酸を増殖させるリスク因子となっているかどうかは不明である。

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