MTHFR C677T変異に対する基本プロトコル

point036_06 MTHFR C677Tに遺伝子変異が1つ或いは2つとも見つかった場合はどうすれば良いのでしょうか。

遺伝子変異を持つ100名以上の患者に対して診察を行ってきた経験を通じて
より沢山の人がメリットを享受できるようなプロトコルを確立することができました。

メチレーション
MTHFR C677Tに変異が起きるのはそれ程珍しいことでは無いのですが
いざサプリ処方をするとなると、どの栄養素を使うべきかは
他に同時発生している遺伝子変異との兼ね合いや食事内容、生活習慣や周辺の環境も考慮に入れた上で
考えなくてはいけないので、その組み合わせは無数に及びます。

本来であれば処方したサプリ内容についてひとつ、ひとつの細かな説明が必要なのですが、
隅々まで解説することは不可能ですので割愛させて下さい。

その一方で、ここで推奨サプリとして列挙されているものは、
基本的栄養素として重要なものですので是非覚えておいて頂きたいと思います。

今回ご紹介する内容はあくまでも参考情報であり、診察や治療、処方に代わるものではありません。

実施にあたっては必ず主治医と相談の上、各自の責任のもとで行って下さい。

ここで紹介するプロトコル ————————————————————————-

number3_1プロトコルパート1:
MTHFR C677T変異が1つの場合(ヘテロ/異型接合体)と変異が2つある場合(ホモ/同型接合体)
のどちらにも適用できるプロトコル

number3_2プロトコルパート2:
MTHFR C677T変異が2つある人向け
(要望があれば遺伝子変異が1つのヘテロの人がやっても良い)

 

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number3_1プロトコルパート1:
異型接合体と同型接合体にサプリ処方するに際しての最も大きな違い
1. MTHFR C677T 同型接合体の人は葉酸(folic acid)を徹底的に避ける
2. 同型接合体の人にはメチル葉酸塩サプリ(methylfolate/メチルフォレート)を更に高用量用いる
*メチルフォレートは葉酸の活性型
3. 同時に、同型接合体の人は抗凝血対策も必須

 

point036_06C677T MTHFRに遺伝子変異が見つかった人へのサプリ処方
1. メチル葉酸塩サプリ(methylfolate/メチルフォレート)
2. メチルコバラミン(Methylcobalamin)
3. トリメチルグリシン(TMG)タイプのベタイン
4. Nアセチルシステイン(NAC)
5. グルタチオン
6. ピリドキサールリン酸(Pyridoxal-5-phosphate/P5P)
7. リボフラビン(ビタミンB2 、ラクトフラビン)
8. クルクミン
9. ミックス・トコフェロール(ビタミンE)
10. シリマリン(マリアアザミ)
11. EPA/DHA
12. ホスファチジルコリン
13. ナットウキナーゼ
14. ビタミンC
15. ビタミンD3
16. マルチミネラル・マルチビタミン(全ての栄養素をまんべんなく含有したタイプ)
17. プロバイオティクス

 

point036_06通常処方されがちな薬剤
C677T MTHFRの遺伝子変異に対して推奨される処方薬が多々あります。
低品質なビタミンB12が使われていたり、B6と表示されていたとしてもほんの僅かだったり、
含有量がゼロだったり、葉酸も摂取してはいけないタイプの形状になっていることがあり、
誤って処方すると副作用をもたらすことに繋がります。

同時に、下記にリストアップした一般処方薬には、
着色料や固化防止剤といった有害な添加物が含まれていることも多いですので覚えておいて下さい。

・デプリン – Deplin 7.5 mg or 15 mg (私自身がこの薬剤を使用することは殆どありません)
・セレフォリン – Cerefolin NAC
・メタンX – Metanx
・クレキサン – Lovenox
・赤ちゃん向け低用量アスピリン – Baby aspirin

 

point036_06MTHFR変異に使用される処方薬の内容比較表(ベン・リンチ博士が推奨していないもの)
‐ホモシステインの促進薬
http://mthfr.net/comparison-of-homocysteine-support-products/2011/09/13/

メチレーション
point036_06妊娠用の推奨サプリ
C677T MTHFRの遺伝子変異を持つ方は、出産前ケアとして
メチル葉酸塩サプリ(methylfolate/メチルフォレート)、フォリン酸(folinic acid)を摂取し、葉酸は控えるようにしますが、前者2つを含有し、葉酸が入っていない妊婦向けサプリは中々見つけるのが難しいです。
品質の良いサプリは売っているかもしれませんが、フォリン酸だけしか含有されていないので、
C677T変異のある人にはあまり効果がありません。

メチル葉酸塩(メチルフォレート)は MTHFR変異を迂回するのに必要で、
MTHFRに関する他の葉酸塩スニップと同じく、フォリン酸はMTR/MTRRを阻害する物質があった際のバックアップとして機能します。

妊婦向けのサプリ
http://www.seekinghealth.com/optimal-prenatal-240-vegetarian-capsules-seeking-health.html

妊婦向けサプリに関する詳しい情報はこちら
http://mthfr.net/prenatal-supplementation-optimizing-your-future-child/2012/01/20/

 

point036_06ベン・リンチ博士が推奨するサプリ
下記に推奨するサプリを記載しますが、すぐに摂取を始めればよいというものではありません。

まずはご自身にとって一番重要なサプリを、2,3日少量摂取することから始め様子を伺います。
最優先するサプリはそれぞれ個人によって異なります。
反応が良ければ、サプリ摂取を続け、その間に違うサプリを1種類ずつ追加していきます。

こうすると、特定のサプリや栄養素が加わって問題が生じた場合に、
どの物質が原因になったのかを特定することができます。

一般的にC677T変異がある場合、
メチル葉酸塩(methylfolate/メチルフォレート)の合成能が低く
心血管系疾患や血餅、痛み、炎症、そして、 (化学物質)薬剤感受性のリスクが上昇します。

推奨サプリの摂取により、栄養素を用いた生化学的代謝機構の向上を試みることで、
生体に本来備わっている機能を回復させ、C677T変異にありがちな問題を低減することが期待できます。

注意事項:
一般的なサプリに対してそれほど過敏でなければ、必用な栄養素をまんべんなく含有したマルチミネラル・マルチビタミンサプリから始めても良いと思われます。
マルチミネラル・マルチビタミンサプリは、多種多彩な生体機能を改善させる効果があります。
また複数種類の栄養素が一気に取れるマルチ系のサプリを摂取することで、
患者の身体が複数栄養素に対してどのような反応を示すかを試す場にもなります。

仮に、マルチビタミンサプリに耐性が無いと判断された場合は
もっとゆっくり治療を進める必要があるということになりますので、
先ずは、消化管機能の改善に着手し、食事や生活習慣、ライススタイルの見直しも検討して下さい。

メチル化

point036_06オプティマルチビタミンの製品ライン (リンチ博士が独自に開発・販売している製品)
・メチル葉酸塩(メチルフォレート)とメチルコバラミン含有
・葉酸不使用
・必用な種類を網羅的に含有し、吸収性に優れたミネラル
・高品質なビタミンB群使用
・複数タイプから選べる

1. Optimal Multivitamin – オプティマルマルチビタミン
http://www.seekinghealth.com/optimal-multivitamin-240-vegetarian-capsules.html

2. Optimal Multivitamin Chewable – オプティマルマルチビタミン チュアブル
http://www.seekinghealth.com/optimal-multivitamin-60-chewable-tablets-seeking-health.html

3. Optimal Prenatal – オプティマル 妊婦用
http://www.seekinghealth.com/optimal-prenatal-240-vegetarian-capsules-seeking-health.html

4. Kid’s Optimal Multivitamin – オプティマルマルチビタミン 子供用
http://www.seekinghealth.com/best-multivitamin-for-kids.html

◇Optimal Vitamin E – オプティマル ビタミンE
http://www.seekinghealth.com/vitamin-e-supplement-400-iu.html

◇Liver Nutrients – 肝機能サポート
http://www.seekinghealth.com/liver-nutrients-60-vegetarian-capsules-seeking-health.html

◇Optimal Turmeric – ターメリック(ウコン)
http://www.seekinghealth.com/optimal-turmeric-100-vegetarian-capsules-seeking-health.html

◇Flow Fx – ナットウキナーゼ
http://www.seekinghealth.com/nattokinase-supplement-flow-fx.html

◇ProBiota 12 – プロバイオティクス
http://www.seekinghealth.com/probiotic-supplement-probiota-12.html

◇Liquid Vitamin D360 – 液体タイプのビタミンD (1滴 2,000IU )
http://www.seekinghealth.com/liquid-vitamin-d-drops.html

◇Optimal Krill Oil – クリルオイル
http://www.seekinghealth.com/optimal-krill-oil.html

◇Neutralize – 酸塩基平衡サポート
http://www.seekinghealth.com/neutralize-250-capsules-seeking-health.html

自閉症

point036_06 多くの方から 「メチル葉酸塩(メチルフォレート)はどのくらい摂取したら良いのでしょうか?」
という質問が寄せられます。

私の経験から申し上げると、C677T MTHFR変異が1つだけの人は、
(その人に最適なレベルの)必須ミネラルの至適量以上に、何倍ものメチルフォレートを摂取する必用は無いと思います。

MTHFR C677T変異が2つあるホモ(同型接合体)の人は、MTHFR酵素が30%しか機能していないのに対し、
MTHFR C677T変異が1つヘテロ(異型接合体)の人では、MTHFR酵素は70%正常に機能しています。
(実際に機能している割合は、各検査結果によって数値が異なって算出されるので、現在精査中です)
よって、MTHFR C677T変異が2つあるホモの人では、
欠乏を補う程度のミネラル量ではなく、何倍ものメチルフォレートを摂取する必用が出てきます。

具体的にどの位のメチルフォレートをあてがうかを調べるには、
少量から少しずつ摂取していき、段階を追って量を増やしていくのが妥当です。
副作用を伴わずに、安全に至適量を特定することができるからです。

MTHFR C677T変異が1つである場合は、下記に示すパート2のサプリプロトコルは必要ない可能性が高いです。
ご希望であれば、各人の責任のもとで実施して貰いたいですが、
副作用が起きないようメチルフォレートの過剰摂取には注意して行って下さい。

注意事項:
身体の炎症状況を確認せずにメチルフォレートの摂取を開始してしまうと更に悪化する場合があります。
ですので、食事や生活習慣を改善すると同時に、プロバイオティクスやクリルオイル、ターメリックなどを事前に摂取し、身体がメチルフォレートを受け入れられるだけの体制を整えておくことが極めて重要です。

 

number3_2 プロトコルパート2:
MTHFR C677T変異が2つある人向けのメチルフォレート:

プロバイオティクスやクリルオイル、ターメリック、ビタミンEなどを事前に摂取し、
身体のコンディションが十分に整ったと確信できたら下記のサプリをゆっくりと追加して下さい。

ナイアシン
point036_06 ビタミンCとメチルコバラミンの相互作用:
メチルコバラミンを摂取する際、ビタミンCは450mg以上同時に摂取しないこと。
ビタミンCが体内に500mg以上あると、メチルコバラミンが破壊・消失されてしまいます。
メチルフォレートに関しては、空腹時で摂取するか、舌下で溶かして飲むのが最も良い方法です。

◇Active B12 5000 – アクティブ ビタミンB12
http://www.seekinghealth.com/active-b12-lozenge-620.html

◇Active B12 with Methylfolate – アクティブB12/メチルフォレート(L-5-MTHF)入り
http://www.seekinghealth.com/active-b12-lozenge.html

◇HomocysteX – ホモシステックス
http://www.seekinghealth.com/homocysteine-formula-homocystex.html

◇HomocysteX Plus – ホモシステックスプラス
http://www.seekinghealth.com/homocysteine-formula-homocystex-plus.html

◇Active B12 5000 – アクティブB12
http://www.seekinghealth.com/active-b12-lozenge-620.html

メチル化
point036_06 メチルフォレートによる副作用
一般的な医師からは情報提供がなされないこともありますが、
下記のような副作用は頻繁に報告されていますので事前に認識しておくべきでしょう

・頭痛
・偏頭痛
・発疹、吹き出物
・イライラ
・不安
・関節痛
・筋肉痛
・不眠
・鬱症状

万が一、副作用が生じた場合は、メチルフォレートの摂取量を再検討し、減らすことが望ましいでしょう。
プロトコル変更やサプリ・薬剤の使用を見直す場合には、必ず掛かりつけの主治医に相談のこと。

副作用が出ているというのは、往々にしてまだメチルフォレートを摂取する段階まで到達できてきないというのが殆どです。
メチルフォレートのサプリを摂取する前に踏むべきステップが多々残っているはずです。

ナイアシンを摂取することで過剰なメチル基を結合させ、症状を緩和することができます。

ナイアシン100mg、または、錠剤を5つの断片に割ったものや粉末を5分の1だけ摂ってみて下さい。
メチルフォレートの過剰摂取による副作用に備え、常にナイアシンを傍らに常備しておくのも1つの方法です。
その際は、必ず5分の1の用量だけ飲み込むようにし、サプリを噛み続けたり、舌下に置いたままにはしないこと。

活性型のニコンチン酸(ナイアシンサプリ)を摂取した際に、ナイアシンフラッシュが起きることは有名ですが、
それほど有害な現象ではなく、20-30分もすれば症状は落ち着いてきます。

ナイアシンサプリは絶対に1カプセル(1錠)まるごと飲み込まず、少なくとも4分の1程度の用量から初めて下さい。

◇Niacin – ナイアシン
http://www.seekinghealth.com/niacin-500-mg-sustained-release-niacin.html

MTHFR
point036_06 メチレーション代謝サポートサプリ
HomocysteX Plus、HomocysteX、Cerelin Forte、Metanxといったサプリはメチレーション代謝をサポートします。

特に、MTHFR C677T変異が2つあるホモ(同型接合体)の人では、
メチレーション代謝にかなりの障害が見られますので、メチレーションの正常なバランスに戻すことが大切になります。

メチレーションが過剰になると、先に述べたような副作用が生じてしまうので
その場合は実施しているプロトコルを見直して、再度やり直すことなります。

生体は絶えず動的に働き、均衡状態を保とうとしますので、
身体の状態や副作用が無いかをモニターしながら定期的に調整する必要があります。

副作用が出てしまった場合は掛かりつけの医師に報告し、プロトコルの内容について相談して下さい。

プロトコル調整の例:
・メチレーション用サプリの摂取を一旦全て停止する
・サプリを4日間摂取し、その3日の休息期間を設ける
・サプリを一日おきに摂取する
・サプリを毎日朝だけ摂取する
・サプリを隔週で摂取する など…

メチルコバラミン
point036_06 一般的に見られる副作用
プロトコルを実践する中で、サプリによって体調が優れていることを実感しているのならば
治療効果は “イイ線行ってる!” という証です。

サプリがちょっと重いなと感じたり、疲労感が出てきたり、口腔乾燥(ドライマウス)、イライラ、
中毒症状やとにかく体調が優れないと思い始めたら、これはプロトコルを見直すべき兆候です。
こうした症状を見逃してしまうと、毒素が体内を駆け巡り、適切に排泄することができなくなってしまいます。

副作用の中には、新鮮な野菜ジュースや果物ジュースを飲むことで1日足らずで改善できるものもあります。
チャンピオン・ジューサーなどの高性能なミキサーを使って、野菜と果物で自家製ジュースを作るやり方もお勧めです。

◇Champion Juicers – チャンピオン・ジューサー
http://healthygoods.com/brands/champion-juicer.html

ライム病
重曹や重炭酸カリなどが含まれた酸塩基バランス用サプリやナイアシンも副作用を軽減させるのに役立ちます。

◇Neutralize – 酸塩基バランス
http://www.seekinghealth.com/neutralize-250-capsules-seeking-health.html

◇Niacin – ナイアシン
http://www.seekinghealth.com/niacin-500-mg-sustained-release-niacin.html

自閉症 遺伝子検査
point036_06 まとめ
ここで紹介したプロトコルやサプリは、
MTHFR C677T変異が1つの人(ヘテロ/異型接合体)と変異が2つある人(ホモ/同型接合体)
の両方にとって有効なやり方です。

プロトコル実践の途中でつまずいてしまった時には、
有料配信している「葉酸代謝とMTHFR」のビデオも参考にしてみて下さい。
the Folate Metabolism and MTHFR Video Presentation ($50)
http://www.seekinghealth.com/folate-metabolism-mthfr.html

 

プロトコルに改良が重ねられ洗練されていくのと同様に、このサイトも随時アップデートしていきます。
皆さまからの貴重な意見も非常に大切な情報源ですので、
感想やフィードバック、ご自身で編み出したプロトコルの改良方法など、コメント欄に自由にシェアして下さい。

コメント記載サイト(英語の元サイト)
http://mthfr.net/mthfr-c677t-mutation-basic-protocol/2012/02/24/

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