麻布なかすじデンタルクリニック

画像の説明

〒106-0047
東京都港区南麻布2-10-10 マンション麻布三の橋1F
03-3455-3338
<アクセス方法>
・都営三田線、東京メトロ南北線「白金高輪駅」(4番出口) 徒歩5分};
・東京メトロ南北線、都営大江戸線「麻布十番駅」 徒歩10分
都道415号線沿い『みずほ銀行麻布支店』と『ローソン』間「マンション麻布三の橋ビル」1階にございます。
<クリニックホームページ>
http://nakasuji-shika.com/
http://nakasuji.xsrv.jp/


「口腔内の不調を訴える患者さんが多くいて、その根本原因を追求していく中で分子栄養学に目をつけました」

なぜ、医科歯科連携や分子栄養学に興味を持たれたのですか?

5年ほど前から一般的な栄養学を臨床に取り入れたのですが、効く人と効かない人がいました。私自身も効きにくい、体感に乏しいタイプでした。

また、歯科で問題になっている顎関節・噛みしめ・歯ぎしりに対しては咬合の勉強もしましたし、ナイトガードも取り入れています。筋肉のマッサージやリラックス法などいろいろ試しましたが、度を越して症状が止まらない、成果がついてこない方がおられます。この様な方が年々増えていると感じていました。これらの原因・対処法が教科書に載っている原因だけではない、もっと深い原因が他にあるのでは?と強く思っていました。

開業当初から港区にはそのような患者さんが特に多い印象がありました。そのような方がセラミックをご希望されるのですが、セラミックの欠けや破損が問題となります。審美やメタルフリー・アレルギーフリーで折角セラミックをお入れになるのに、過度な歯ぎしりや食いしばりによるこのトラブルをどうにか減らしたい思いと日々悩んでいました。

水銀を筆頭とする重金属問題を知ってからは、これらの問題と原因が重なり全てが腑に落ちました。重金属患者さんの過度な歯ぎしり・食いしばりの根本原因を取り除かなければ年々増々症状は悪化し、患者と術者共に不幸になります。それらの患者さんの食生活や生活習慣や既往歴や現在の症状などを重金属を踏まえた分子栄養学で見てみると全て理解できます。今までの歯科の分野にこの重金属を踏まえた分子栄養学を臨床に取り入れる事は必然でした。



「なんといっても症状が改善されることが醍醐味。今が歯科人生で一番充実している」

医科歯科連携診療のやりがいを教えてください。

医科歯科の双方から根本原因を探り、根本的解決をしていくことで患者さんが治って行かれる過程を3者で共有できることろが醍醐味だと思います。西洋医学は対症療法ですが、一人の患者さん木で言う幹の根本は触らず、枝葉にあたるの各症状を各科で対応しているだけに過ぎません。

一つの症状が消えたら、また次の症状を診て貰う為に他の科を受診することになります。そうやっていくつもの科を受診していくので、「先生、今日は1日中病院回りです。」っておっしゃる患者さんが実際に大勢おられます。そういう患者さんを医科の先生と組んで病気の元を絶つことで病院回りの生活から脱することが出来たら、医療人としてこれ以上の醍醐味・やりがいはありません。

実際に歯科治療でアマルガム除去や慢性炎症である歯周病・根尖病巣に手をつけ、食事指導を開始すると、ご紹介元の医科の主訴が消えていく症例も出ています。難治性の症状で長年悩んでおられる患者さんを改善し、医科の先生と共に患者さんから「よくなりました、ありがとうございます。」と言っていただけることが何よりのやりがいです。

医科と組んで根本原因を追究し、根本原因を解決すると主訴以外の症状や諦めていた不定愁訴も連動して改善していきます。枝葉をいじるより、幹の原因を絶つと本来の健康を取り戻されていくのだと実感しております。

特に歯科の場合は、医科よりも敷居が低いので健康相談をしやすい科ですし、予防クリーニングに定期的に訪れるので情報発信や未病のサインを拾える環境にあります。「先生、不妊治療通っているんだけど、、、。」「ここが痛いのだけど、何科にかかればいいの?」など以前から日常的に相談を受けています。

歯科で未病の患者を拾い上げ、根本原因の水銀問題の情報発信し、医科と組み早期に患者さんを救うことが出来たら、日本の健康年齢延長と医療費削減に貢献できるのではないか、と思っています。

今までは、そのような患者さんを具体的な提案や方法が未熟でしたが、重金属問題を踏まえた分子栄養学と出会い、少しずつですが患者さんに具体的提案、医科への紹介ができるようになりました。これまでの歯科人生の中で今が一番充実し楽しいと感じています。



「患者さんに説明をして納得していただかないことには、先に進めません。そこをいかに効率よくクリアするかが一番の課題だと感じます」

医科歯科連携の問題点はなんでしょうか?

参考となる書籍の貸し出しを行っている

この医科歯科連携の趣旨は、患者さんを根本治療をして様々な疾患から救うということに尽きると思います。それは医科の先生も歯科の先生も同じ思いです。ただ、問題があるとすれば、患者さんへの情報提供や紹介の連携の交通整理が必要ということだということです。患者さんに「なぜ医科歯科連携が必要なのか」について情報がないことが問題なのです。

医科から患者さんをご紹介を頂くのですが、医科の先生は多忙すぐて、説明をする時間が無く、また言葉足らずになってしまっておられるようです。患者さんは、「水銀が入っているか診て貰ってきて」と担当医がおっしゃるのでとにかく来ました。「一体どういうことでしょう?」とはてなマークをたくさん持って来院されます。また、「保険でやった治療なのに悪いものなの?」「体の問題なのに、なんで歯なの?」などなど疑問と不安・不満を歯科にぶつけてきます。

ですので、まず、その患者さんにこの重金属問題とその方の症状を例に説明していくところから始めなくてはいけません。一からの説明になると、かなりの時間を費やすことになるので歯科の説明負担が大きく、診療台が必要な歯科では他の患者さんを待たせることになってしまいます。

また、安全なアマルガム除去には特殊な器材・厳重な用意が必要です。準備や片づけも特殊ですから専門スタッフも配置する為経費もかかります。そんな中、できるだけ安価な費用を設定したいと思っていますが、長時間の患者さんへの対応がそれを難しくしていると感じます。

医科の先生にお願いしたいことは、歯科を紹介する時に患者さんに「何故歯科に行くのか」「どの様な問題点があるのか」「治療のゴールはどこか」などを案内していただきたいということです。また、検査結果なども添付していただいて、既往や症状なども紹介状と共に記載して頂くとありがたいです。そうすることで、患者さんへの問診時間や全身の把握が医科歯科共通認識の元、治療計画・説明に生かせます。

私たちの狭間にいる患者さんを不安にさせる事は、一番避けたいところです。今まで縦割りだった医科・歯科の垣根を越えて、患者さんがスムーズに各科を行き来し根本治療をしてくれる医科歯科連携が完成すれば、患者さんの利益は大きいですね。


「母と私自身を救ってくれた安全なアマルガム除去と分子栄養学の世界を、悩んでおられる患者さんに広め、治していきたい」

色々超える課題が山積の中、私が安全なアマルガム除去をやる理由は、病の根本理由の一つである重金属問題、分子栄養学を知って知ってしまった以上はこの問題を無視して診療が出来なくなったからです。高濃度ビタミンC学会会長の高野先生が初めてお会いした時、「知ってしまったら、後戻りは出来ない」と言われましたが、そのようになりました。

もう二度と、患者さんや私も含めスタッフにも水銀蒸気を吸いたくないし、吸わせたくないと思っています。体内に水銀が移行したら、じわじわと何十年かけて体を蝕みます。それも、はっきりと病として、もしくは不定愁訴のような形で人生を暗くしていきます。

実際に、私の母も50年近くアマルガムが入っていたせいで体調不良で悩んでおりました。血液検査では「ちょっと腎臓の数値が悪いくらいだから、大丈夫だね」などと診断され、病気まではいかないと理解して貰えずに週末になるとだるさで寝込むことが多い母でした。その為に週末は私が弟や妹の朝ごはんを作り世話をするのが日曜の決まりでした。その母のアマルガムを安全に除去し解毒したおかげで今はすっかり元気になったのです。

このように、母と私自身を救ってくれた安全なアマルガム除去と分子栄養の世界をもっと悩んでおられる患者さんに広め、治していけたら幸せですし、それが恩返しだと思っています。



クリニックのスタッフの役割や、雰囲気について教えてください。

画像の説明

私がシビアな注意事項を患者さんに説明した後に、スタッフがフォローしてくれます。先生には少し聞きづらいようなことや、実際などうなのか確認したいと思っていることを受け止めるのが私以外のスタッフです。その患者さんの立場になって、一緒に寄り添って解決してあげる役割を任せています。

画像の説明


次のページへ「水銀に対する感受性は個人差が大きい」

前のページへ